ずっと長いこと、たまにバス停や道ばたでみかけるおばあちゃんがいました。小柄で品があって、とってもお洒落、だからいつも、ついつい観察していました。今日も、このおばあちゃんにバス停で遭遇。膝丈のスカートにベージュとブラウンの千鳥格子のコート。オフホワイトのタイツに茶色い革靴、手には小ぶりの革製のバッグ。白髪のボブカットにベレー帽、アイメークをしっかり、は、いつもと同じです。「かわいいおばあちゃんだなー」とうっとり。そうしたら、おばあちゃんのほうから私に話しかけてきてくれました。「もうここで、長く待っているの?」「私も今来たばかりです。iPhoneで時間を調べてみますね……あと2分で来るようです」……それから、バスの中で隣に座って、いろいろな話をしました。いつも着ている服はニューヨークで買ったものが多いこと。サンマテオで生まれたこと。昔、法律事務所に務めていたこと。今、私のアパートメントと同じブロックにあるアパートメントに一人暮らしをしていること。同じアパートメントに住むフォトグラファーのモデルをたまにしていること……。そうして、おばあちゃんが写っているこのフォトグラファーの名刺と、彼女の連絡先を教えてくれました。
040810
lovely old lady
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