zakka story vol.2
IKEA magic
サンフランシスコに到着した翌日、契約してあったアパートメントに入ってすぐに、オークランドにあるIKEAへ。サンフランシスコ在住のフォトグラファーMさんに車で連れていってもらいました。海外へ引っ越してきた日本人の多くは、まず、IKEAへ“取り合えず”の家具や小物を買いに行くようです。いろいろ聞いたところ、日本人だけでなく、そのほかのアジアの人、ヨーロッパやアメリカのほかの地域から来た人も同じようです。引っ越してすぐのポストには、ケーブルテレビのチラシと一緒に「100ドル買うと、20ドルキャッシュバック」のIKEAのダイレクトメールが入っているほどなんですよ。(私もコレを、しっかり活用しました!)

とにかくIKEAは安いです。以前、IKEAの取材をしたときに、その安さの秘密は、「さまざまなアイテムのパーツや部品を同じ規準で作り、流用できるようにしているので、無駄がないため」だとおっしゃっていたことを覚えています。「なるほど、ビジネスの成功の鍵は、小さな、当たり前のことに気づいて、それを実行することなんだな」と思ったことも覚えています。
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日本にいるときから、サンフランシスコのアパートメントで、これだけは実現したいと思っていたインテリアがあります。それは、壁にたくさんの時計をかけて、世界中の時間を同時に見れるようにすること。東京の大御所フォトグラファーN氏のスタジオや、青山の人気ヘアサロン「TWIGGY」にも、“世界のさまざまな都市の時計をかけた壁”があって、いつもうっとりと眺めていたものです。私の場合、サンフランシスコ(左上)、NY(これは外せない•左下)、ロンドン(妹が住んでいます•右上)、東京(右下)の4カ所ですね。とはいえ、4つも時計を購入するとなると出費がかさみます。でも、IKEAなら、なんと写真の時計がひとつ約1000円。低コストであこがれのインテリアをあっという間に実現できるのです。
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この時計以外に購入したものは、照明器具3つ、サイドテーブル2つ、まな板2サイズ、野菜の水切り、ボウル、ザル、計量カップ、ガラスのキャニスター2つ、白いプレート大小各6枚づつとボウル6個の食器セット、ガラスのコップ6個セット、スプーン大小、フォーク大小、ナイフが各6本入ったカトラリーセット、缶切り、フルーツ用のナイフ、等身大の鏡、ゴミ箱、布団、枕、布団カバーと枕カバーのセット、ウエルカムマット、バスマット、シャワーカーテンと金具、バスタオル、ランドリーボックス、木製ハンガー40本、乾電池、電球、IKEAオリジナルカート、書類収納ボックス、持ち手付きかご、スェーデンのチョコレート「Dime」2袋(これがまた美味しい!)。以上、これで、約5万円!すべて、箱から出して、部屋にセッテッィングしたあとは、空き箱を、収納ボックスとして再活用。空き箱も白いカードボードでロゴの書体も統一されているから、すっきりとまとまります。

たかが“取り合えず”、されど“取り合えず”……このIKEAマジックには、これからも、多くの人がはまってしまうことでしょう。