こちらの映画は、アメリカの社会構造批評でおなじみ、ジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアの新作です。サブプライム問題や保険会社の医療費支払い拒否による犠牲者の実情を捉えつつ、2008年の大手金融機関に対する政府の巨額の企業救済策に代表されれるアメリカにおける資本主義の矛盾を問いかけています。結局わからなかったのが、副題に”ラブストーリー”とつけた意味。お金に対する人々の”愛”とも取れる執着を匂わせているのか、マイケル・ムーアの愛国精神の伏線なのか、プロモーション的効果を狙ったためなのか……。それにしても、この手の内容は、撮影が大変そうです。彼にはすでに実績があるので、今回はある程度スムーズだったのかもしれませんが、最初の頃の作品は相当苦労されたのでしょう。まさに、”愛”がないとくじけてしまいそうな撮影だったに違いありません。
102009
Capitalism:A Love Story from Michael Moore
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